皮膚科では皮膚疾患全般を幅広く診療しています。平成26年より皮膚科学会専門医研修施設として認定され、現在は常勤医2名、非常勤医1名の体制で診療に取り組んでいます。
当科では必要かつ十分な検査を行うこと、また疾患の原因や増悪因子を突き止めることを心がけて、迅速な診断に努めています。また治療については、外用療法、手術療法、光線治療等の理学療法、生物学的製剤や免疫抑制剤による薬物療法などを組み合わせて治療しています。
当院の特徴としては、中等症から重症なアトピー性皮膚炎や乾癬に対する生物学的製剤による治療を行っています。また、皮膚腫瘍(良性・悪性)に対する手術治療、薬疹、自己免疫性水疱症や感染症などについては必要に応じて入院治療を行っています。
比較的重症の乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、痒疹、長期間遷延性の蕁麻疹などの長期的管理が必要な慢性皮膚疾患を治療しています。また、SLEや強皮症などの膠原病の皮膚症状、薬疹や感染症などの急性皮膚疾患については迅速な診断や適切な治療を心がけています。また、地域の開業医療機関からの専門的な検査の依頼に対応して、プリックテスト、パッチテスト(金属類、スタンダードシリーズ)、光線テストやダーモスコピーなどの検査を行っています。
帯状疱疹、蜂窩織炎などの急性皮膚感染症、全身の皮膚科的処置やステロイド投与が必要な天疱瘡や類天疱瘡などの自己免疫性疾患、重症薬疹は入院して治療を行っています。また、有棘細胞がんや基底細胞がんなどの術後安静が必要な腫瘍性疾患も入院して治療することがあります。
ほくろ、粉瘤や脂肪腫などの比較的小さな腫瘍は、外来での日帰り手術を行っています。有棘細胞がん、基底細胞がん、ボーエン病などの皮膚悪性腫瘍は植皮や皮弁形成による再建など専門的手技による手術を行っています。
生物学的製剤を用いた治療を行っています。乾癬にはレミケード、ヒュミラ、コセンティクス、トルツ、ルミセフ、ステラーラ、トレムフィアの7剤が使用可能です。難治性の慢性蕁麻疹にはゾレア、比較的重症なアトピー性皮膚炎にはデュピクセントの治療を行っています。
ほかに、円形脱毛症に対してステロイドパルス療法、ステロイド局注療法、局所免疫療法やNB-UVBによる光線治療を行っています。
役職 | 氏名 | 専門分野 | 認定医・専門医 |
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皮膚科医長 | 高橋 英至 | 皮膚科全般 皮膚腫瘍 創傷治癒 |
日本皮膚科学会専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 臨床研修指導医 医学博士 |
皮膚科医師 | 山口 あり裟 | 皮膚科一般 |