循環器内科

概 要

 狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、閉塞性動脈硬化症を中心とした末梢血管疾患、不整脈、心不全の診断と治療を行なっています。循環器救急については夜間・休日を問わず24時間体制で臨んでいます。併存疾患について総合内科医・各科の専門医と合同で診療にあたり、心臓病のみの治療にとどまらず、原因疾患への治療や予防である包括的な診療を行っております。
当院は、日本循環器学会認定循環器科専門医研修施設・日本心血管インターベンション学会研修関連施設です。

主な対象疾患

虚血性心疾患

急性心筋梗塞, 不安定狭心症, 労作性狭心症, 冠攣縮性狭心症
※虚血性心疾患の診断と治療

末梢血管疾患

閉塞性動脈硬化症, 包括的高度慢性下肢虚血,  深部静脈血栓症
※末梢血管疾患の診断と治療

不整脈

頻脈性不整脈,  徐脈性不整脈
※不整脈の診断と治療

心不全

急性心不全・慢性心不全,  心筋症・弁膜症,  肺塞栓症
※心不全の診断と治療



スタッフ紹介

役職 氏名 専門分野 認定医・専門医
外来診療部長 足立 太一
(あだち たいち)
循環器内科全般
冠動脈インターベンション
末梢血管インターベンション
心肺蘇生教育
日本内科学会 認定内科医
日本循環器学会 循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医
浅大腿動脈ステントグラフト実施医
日本ACLS協会 ACLS・BLSインストラクター
JMECC/ICLSインストラクター
医学博士
循環器内科医長 諏訪 秀明
(すわ ひであき)
循環器内科全般
冠動脈インターベンション
日本内科学会 総合内科専門医
日本循環器学会 循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医
医学博士
臨床研究部長 加藤 徹
(かとう とおる)
循環器内科全般
非侵襲検査
日本内科学会 総合内科専門医
日本循環器学会 循環器専門医
医学博士
日本臨床生理学会 評議員
獨協医科大学医学部 心臓・血管内科/循環器内科特任教授

外来診療担当医表

土・日・祝日
午前 足立 加藤 足立 福田(非常勤) 諏訪 救急および紹介患者
(要連絡)
午後 - - 加藤 - 諏訪

・循環器内科外来は月~金の毎日です。
・透析患者様など来院時間に制限がある際は事前にお知らせください。
・救急につきましては、時間・曜日・受付時間に関らず救急度に応じ診療致します。

診療実績(2021年度)

カテーテル検査治療総数 353件 心エコー 1,989件
冠動脈インターベンション(PCI) 126件 経食道心エコー 7件
末梢血管インターベンション(EVT) 30件 ホルター心電図 220件
恒久的ペースメーカー植え込み 24件 ABI/PWV 470件
心筋生検 4件 冠動脈CT 100件
心臓MRI 28件

虚血性心疾患の診断と治療

虚血性心疾患とは

 心臓は1日に約10万回も収縮・拡張を繰り返し、全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。この収縮・拡張する心臓の筋肉(心筋)に、酸素や栄養を含む血液を送り込んでいるのが心臓のまわりを通っている冠動脈という血管です。虚血性心疾患とは、この冠動脈がアテローム硬化(動脈硬化)などの原因で狭くなったり、詰まることにより心筋に血液が足りなくなることで起こる病気の総称です。


労作性狭心症とは

 冠動脈が動脈硬化で狭くなり血流が悪くなると、心筋に送り込まれる血液が不足し心筋が酸素不足に陥ります。そのために生ずる胸の痛みが「狭心症の痛み」です。「階段をあがると胸が締め付けられるように痛くなる」「重いものを持ち上げたり、坂道をあるくと胸が苦しく痛む、静かにしていると楽になる」というときには労作性狭心症を疑います。痛みは圧迫感、絞扼感、灼熱感、息切れ感などと表現されます。痛む部位は前胸部、みぞおち、肩、頸などです。歯や喉が痛むこともあります。痛みの続く時間は数分までです。階段をあがったり、力仕事をしたりするとき(労作)には、心臓から体内に血液をたくさん送り出す必要があり心筋の働きも増加します。このときに冠動脈に狭窄があると心筋への充分な血液の供給ができなくなります(心筋虚血状態)。こうして起こるのが労作性狭心症です。


安静時狭心症、冠攣縮性狭心症とは

 冠動脈に攣縮(スパスム)という一時的に狭くなる現象が生じ血流を一時的に途絶えさせるために起きる狭心症です。「深夜や明け方、胸が苦しく押さえつけられたようになる」という症状が多いです。冠動脈の攣縮もまた、動脈硬化の進行過程にみられる現象といわれています。

 動脈硬化が進行し、冠動脈にできていたプラークが破裂して冠動脈が詰まり、血流が途絶えて心筋が壊死してしまった状態が心筋梗塞です 。詰まった瞬間から心筋梗塞が始まり、時間とともに壊死の範囲が広がります。完全に血流が途絶えた部分は6~12時間で壊死しきってしまいます。壊死の進行の最中には心臓が止まってしまう不整脈(心室細動)が生じたり、壊死の範囲に比例して心臓の機能が失われ心不全となる可能性が増します。心臓の壊死した部分が破れてしまうこともあります。突然に胸が焼けるように重苦しい、押しつぶされるような、締め付けられるような症状で、冷汗が出る、吐き気や嘔吐を伴い、多くは長くつづき10分以上、ときには数時間も続く、というのは心筋梗塞の症状です。痛みは多くの場合、狭心症のときよりも強いです。

心筋梗塞とは

 「狭心症発作が頻回に起こるようになり、労作時ばかりでなく、安静にしていても起こる」というようなときには、不安定狭心症といいます。完全に詰まる前の状態で心筋梗塞の前触れです。急性心筋梗塞と不安定狭心症を合わせて急性冠症候群と呼ばれます。

一言に「虚血性心疾患」といっても無害であったり、狭心症であっても生活や寿命に影響を及ぼさないものから、死亡や心不全の原因になるものまで、その程度が大変広い病気です。それゆえ正確な診断と重症度評価と治療方針の決定が重要です。当院では虚血性心疾患に対する診断と治療、急性心筋梗塞の急性期治療と再発予防のための薬物治療・心臓リハビリテーション、原因不明の胸痛や呼吸困難の原因疾患の診断と治療、心エコー、CT(コンピューター断層撮影)・MRI(核磁気共鳴法)などを用いた心臓病の画像診断を行っています。

1.冠動脈CT/心臓CT

 造影剤を用いたCTで冠動脈を撮影します。安全性の高く診断に能力に優れた検査で、外来でも実施できる画像検査の主流です。狭いところのあり・なしだけでなく、狭さの程度、粥腫の性状、石灰化の有無と程度も評価できます。当院では循環器内科医がCT検査の読影を行っています。

2. 運動負荷心電図検査・ホルター心電図検査

トレッドミル運動負荷心電図検査
トレッドミルというウォーキングマシン上を歩いてもらい、狭心症発作と心電図の変化が誘発されるか確認する検査です。

ホルター心電図
24時間携帯型の心電図を装着する検査です。24時間の間に心電図で狭心症発作のサインがないかを評価します。不整脈の有無の検査にも用いられます。装着中は入浴はできない以外は制限はなく、外来で実施できます。

3. カテーテル検査

 カテーテル検査は心臓まで細い管(カテーテル)を進めて行なう検査の総称です。心臓の血管である冠動脈や心室の撮影(造影)を行う検査と、心臓の内圧と心拍出量の測定を行う右心カテーテル検査が中心です。狭心症や心筋梗塞は冠動脈が狭くなったり、詰まることが原因の病気なので、冠動脈造影を行なうことによって最適な治療方針を決めることができます。先天性心疾患、弁膜症、心筋症、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、それらが疑われる方にもカテーテル検査によってその診断と治療上の重要な情報を得ることが出来ます。検査には入院が必要です。当院のカテーテル検査では下記の特徴があります。

・当院の造影剤の平均使用量は少量です。

当院の冠動脈造影検査ではFilips Allura FD20によるローテーションアンジオ(Xper swing)を用いることにより、検査カテーテルの平均造影剤使用量は30.3mlと非常に少量です。

・主に手首の血管から行っています。

当院ではカテーテル検査・治療を手首の血管である橈骨動脈から行っています。検査後は左記のような止血バンドを装着し、検査後の安静はほとんど必要ありません。

・他にもこのような検査があります

・左心室造影(左記)
心臓の収縮や弁の逆流を調べる検査です。心エコー検査と総合して評価されます。

・右心カテーテル検査
心不全の診断、治療方針の決定、各種治療の効果判定、先天性心疾患の診断等に有用です。

・心筋生検
心臓の組織を採取して調べる検査です。主に心筋症の診断の際に行われます。


4. 冠血流予備量比(FFR)/瞬時血流予備量比(iFR)検査

 冠動脈に狭窄があったときに、どの程度血流が阻害されているかを調べる検査です。これにより治療(冠動脈インターベンション)が必要か、どの程度有効かを判断できます。複数の狭窄がある場合にはどこに治療を行うことが有効か、治療の優先順位の判断ができます。
狭い部分があっても無害である狭窄(FFR>0.80, iFR>0.89)を判断し、不必要な治療を避けることが可能です。

5. 心臓カテーテル治療/冠動脈インターベンション(PCI)

 冠動脈インターベンションは、急性心筋梗塞と狭心症に対して、冠動脈の狭窄を解除して心筋への血流を改善する目的で行なわれます。手首、足の付け根の動脈から治療用カテーテル(ガイドカテーテル)を心臓まで進め、ガイドカテーテルの内側から柔らかい針金(ガイドワイヤー)を狭窄部分の先まで通し、このガイドワイヤーを軸に血栓を吸引したり、バルーンカテーテルを膨らませて狭窄を拡げます。多くの場合ステントという金属の筒を留置します。治療時間は治療の内容と重症度により30分から3時間と幅がありますが平均70分程度です。冠動脈インターベンションには狭心症の症状の軽快、心機能の温存や改善、心筋梗塞の発症を減らす効果があります。

当院で実施する冠動脈インターベンションには下記のデバイスが用いられます(掲載のデバイスは一例です)。


バルーン
血管の狭い部分を内側から拡げます。ステント留置前後の拡張に広く用いられます


スコアリングバルーン
カッティングバルーン
血管を拡張する力を高めるためにバルーンに突起やカッターが付いているバルーンです。主に石灰化によって硬くなった血管を広げる際に用います。



血栓吸引カテーテル
主に急性心筋梗塞の際に冠動脈内の血栓を吸引除去する目的で用いられます。

末梢保護カテーテル Filtrap®
カテーテル治療の際に、血栓やプラークが血管の先に詰まることを予防するデバイスです。

冠動脈ステント
金属のメッシュで出来た筒状の構造で、狭い部分に留置し拡張を維持します。ステント内側が再び細くなり、再治療を要する確率は非常に低率です。


薬剤コーティッドバルーン
再狭窄を抑える薬剤が付着しているバルーンです。小血管、分岐部狭窄、以前に留置されたステントの再狭窄部分など、ステントの留置にふさわしくない部分に用いられます。ステントという異物を残さずにカテーテル治療を終える可能性が高まりました。

ロータブレータ
高度な石灰化を有する冠動脈の場合、風船治療を行っても風船が広がらず冠血流の確保ができない場合があります。その場合、ロータブレーターによる治療が有効となります。 この治療法は、微少のダイアモンド粒子でコーティングされた先端チップが14 万~ 19 万回転/ 分で高速回転することにより、冠動脈の高度に石灰化しているアテローム性プラークを切削し冠動脈の血流を確保します。

血管内超音波(IVUS) Intrasight®
冠動脈の内側を超音波(エコー)で描出します。主に冠動脈インターベンション治療中に血管内の観察、測定に用います。


大動脈内バルーンパンピング
急性心筋梗塞などの重症冠動脈疾患や重症心不全症例において、心臓の働きを助ける補助循環法の一つで、バルーン付きのカテーテルを大腿動脈から胸部下行大動脈内に留置し外部駆動装置を用いてヘリウムガスにて心臓の拡張期にバルーンを拡張し、収縮期にバルーンを収縮させることで心臓の働きを補助する補助循環システムです。 補助循環を要する状況は一般に重症であり、大動脈内バルーンパンピング単独で治療を行うことはなく冠動脈インターベンションにおける血圧補助や集中治療の一環として用いられます。

・心臓カテーテル治療は主に手首の血管から行っています。

 当院のカテーテル治療の約84%(2018年データ)は手首の血管から行う経橈骨動脈アプローチです。足の付け根の血管からの行う場合と比べ術後の安静をほとんど要さず、身体的負担が圧倒的に低減できます。なお難易度の高いカテーテル治療の場合や透析患者さんの場合は足の付け根の血管から行います。

・急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症)への心臓カテーテル治療は24時間対応です。

 冠動脈が急に詰まって発症する急性心筋梗塞は、発症した瞬間から時間が経つにつれてダメージ大きくなるため一刻でも早く冠動脈インターベンションにて冠動脈の閉塞を解除して血流を再開させる再灌流療法を行うことが大切であり、日本循環器病学会のガイドラインでは急性心筋梗塞患者の病院到着から再灌流までの時間を90分以内とすることが目標されています。当院では急性心筋梗塞の治療に24時間体制で臨んでおり、急性心筋梗塞の疑いのある患者の近隣医療機関、救急隊との連絡体制と、救急外来とカテーテル治療室の体制の整備により、病院到着から再灌流までの時間(door to balloon time)は平均58分と全国平均71分(2017年NCDデータ)と比較し大変短い時間を達成しています。

6. 冠動脈バイパス手術

 詰まった冠動脈の先に他の血管をつなぐ心臓手術で、全身麻酔で胸を開いて行います。冠動脈の状態、患者の年齢、他の病気の状態、体力を考慮し、冠動脈インターベンションよりも冠動脈バイパス術の方が良い時に選ばれます。当院では心臓手術を行っていないため、当院で検査で冠動脈バイパス手術が望ましいと判断したときは、信頼できる連携医療施設の心臓外科に責任もって紹介しております。

7. 内服治療・禁煙・生活習慣改善

 虚血性心疾患の治療の原則は内服治療です。血液を固まりにくくする抗血小板薬に加えて、血圧、コレステロール、血糖値(HbA1c) は数値の目安があり、それをクリアできるように内服薬を服薬します。喫煙は虚血性心疾患の発症に強く関わっているため禁煙は非常に有効な治療です。禁煙の意思はあっても方法がわからない方には禁煙外来も行っております。また生活習慣、食習慣に原因がある場合は改善の指導も行っております。
患者様の年齢と重症度によっては、上記のカテーテルインターベンションと同様の効果を内服治療・禁煙・生活習慣改善で得ることが可能です。

末梢血管疾患の診断と治療

末梢血管疾患とは

 末梢血管疾患とは手足の動脈と静脈の病気の総称です。そのほとんどが、足の動脈が動脈硬化で狭くなり、足への血流が悪くなる閉塞性動脈硬化症です。血管が狭くなり足への血流が低下すると、足が冷たく感じたり、しびれを感じるようになります。進行すると、歩くとふくらはぎが痛くなる間欠性跛行と呼ばれる症状が出てきます。重症化すると歩行できる距離が短くなってきます。さらに重症化すれば足の先などに血液が行かなくなって壊死することもあります。この状態を包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)と言います。初期症状は冷たい感じやしびれ感であるため、見逃したり、軽く考えて放置してしまいがちです。閉塞性動脈硬化症の方は心臓病や脳血管疾患を高い頻度で合併するため、原因疾患も含めた早期の診断と重症度に応じた治療が望まれます。治療は禁煙、運動療法、抗血小板薬、血行再建(カテーテル治療・バイパス手術)、原因疾患・併存疾患の治療と多岐に渡ります。



  1. ABI・血管年齢測定
  2. 血管エコー検査
  3. 下肢動脈CTアンギオグラフィ
  4. 下肢MRIアンギオグラフィ
  5. 末梢血管インターベンション
  6. 内服治療・禁煙

※閉塞性動脈硬化症が好発する透析患者様の入院診療も可能です。
※下肢静脈瘤の検査治療は血管外科外来にて承っております。

1. ABI/血管年齢検査

 ABI検査とPWV検査は、手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化の程度を数値として表す検査です。この検査を行うことにより動脈硬化(血管の老化など)の程度や早期血管障害を検出することができます。ABIの正常値は1.1以上であり、0.9未満では閉塞性動脈硬化症が疑われます。閉塞性動脈硬化症の疑いのときにまず最初に行う検査です。

2. 血管エコー検査

 エコー(超音波検査装置)で血管を見る検査です。簡便で疼痛などの侵襲はなく血管径,瘤の有無,石灰化などのプラークの性状評価が可能です。

3.下肢CTアンジオグラフィ―

 造影剤を用いたCTで下肢動脈の撮影が可能です。安全性の高く診断に能力に優れた検査で、外来で実施可能な画像検査の主流です。狭いところのあり・なしの他に、狭さの程度、閉塞距離、石灰化の有無と程度も評価できます。

4. 下肢MRIアンジオグラフィ―

 上記のCTと比較し長所として放射線被曝なし、造影剤が不要、高度の石灰化病変においても内腔の評価が可能です。短所として、検査時間が長く画質はCTに劣る点があり、当院では他の検査と組み合わせて補助的に行なっております。

5. 下肢動脈造影

7.末梢血管インターベンション(EVT)

足の血管が狭くなったり詰まる病気である閉塞性動脈硬化症や重症下肢虚血に対し、血管の狭窄や詰まりを解除して血流を改善する目的で行なわれます。足の付け根、ふくらはぎ、肘、手首の動脈のうち1~2個所から局所麻酔して、太さ2.5mm程度の治療用カテーテル(ガイドカテーテル)を血管が詰まっている部分まで進めます。ガイドカテーテルの内側から針金(ガイドワイヤー)を狭窄部分の先まで通し、このガイドワイヤーを軸に、このガイドワイヤーを軸に、バルーンカテーテルを狭窄部まで進め、膨らませて狭窄を拡げます。治療により歩行時の足の痛みの消失・軽快、歩行距離の延長、重症下肢虚血においては壊死している場合は切断の回避、切断範囲の縮小が期待できます。


浅大腿動脈閉塞に対する血管内治療

総腸骨動脈閉塞に対する血管内治療

• 重症下肢虚血につきましては、EVTのほかに、整形外科、皮膚科、血管外科、内科による包括的診療を行っております。

• 当院で実施する末梢血管インターベンションには下記のデバイスが用いられます(掲載のデバイスは一例です)。


バルーン・カッティングバルーン
狭い部分を内側から拡げます。ステント留置前後の拡張に広く用いられます。


Crosser®システム
約 2mm のカテーテルの先端が削岩機のように毎秒何万回も振動す ることで完全閉塞した固い血管にガイドワイヤーを通過させるデバイスです。高度石灰化の進んでいる(特に透析治療を受 けられている方)患者さんに対して従来の治療法が困難な場合への治療の選択を拡がりました。


ステント・薬剤溶出性ステント
バルーンで拡張した部分に留置して、血管の開存を長期に維持するためのデバイスです。現在は再狭窄を抑制する薬剤が塗布された薬剤溶出性ステントが主流です。従来のステントと比較すると再狭窄率及び再インターベンション率を5年間にわたりほぼ半減させる効果があります。


ステントグラフト
末梢血管疾患に対する血管内治療に使用されるステントグラフトです。これまで外科的バイパス術が中心に行われてきた長区域の狭窄・閉塞病変において、新たな血管内治療を可能にするデバイスです。大きな切開を伴う外科的人工血管置換術に比べ、患者さんの負担を低減することができます。


薬剤コーティングバルーン
血管を拡張しつつ、再狭窄を予防する薬剤を血管壁にデリバリーすることにより、ステントを留置せずに再狭窄を減らします。

不整脈の診断と治療

  1. ペースメーカー植え込み術/一時ペーシング
  2. 植込み型ループレコーダー植込み術
  3. 電気的除細動
  4. Holter心電図検査

不整脈疾患の診断と治療を行っております。徐脈性不整脈についてペースメーカー植え込み術の適応を評価し実施しております。頻脈性不整脈については、不整脈診断、頻脈発作の停止・内服薬での治療を行っております。

※経カテーテル的高周波アブレーション、ICD/CRTなどのハイパワーデバイス植え込みにつきましては適応の評価の後に、信頼できる他施設へ紹介いたします。

ペースメーカー植え込み術/一時ペーシング

房室ブロック、洞不全症候群、徐脈性心房細動など、脈が遅くなることにより生じる失神、倦怠感、心不全に対して行う治療法で、手術は局所麻酔にて行います。これまではペースメーカー植え込み後はMRI検査ができませんでしたが、現在は条件付きMRI対応ペースメーカーが主流です。当院では条件付きMRI対応ペースメーカー植え込み患者のMRI撮影が可能です。またバッテリー消耗に伴うペースメーカー交換術を行っております。他院で植え込みをされた方の交換術も当院で可能です。


条件付きMRI対応ペースメーカー Advisa MRI
(日本メドトロニックより画像提供)

専門チームで行っています。


カテーテル検査、冠動脈インターベンション、末梢血管インターベンション、ペースメーカー植え込み手術は循環器内科医、看護師、臨床工学技、放射線技師のチームで行っています。開始前にはその日のカテーテル検査治療に携わる全職種でのカンファレンスで患者情報、治療方針の共有を行います。

心不全(急性心不全・慢性心不全・弁膜症・心筋症)の診断と治療

心不全の主な原因としては、弁膜症や高血圧、心筋梗塞あるいは心筋症、不整脈といった疾患があります。また他の肺炎や貧血など心臓病ではない病気の結果として心不全を起こす場合も多くあります。心不全の原因の診断と、治療を行っております。

高齢者の心不全には病気ではなく加齢現象の終末像である場合があります。また多くの併存疾患を持った患者様では人生の最終段階としての心不全である場合もあります。このような場合、治療効果には限界があるため、功を奏さない積極的治療の追加を控え症状の緩和を中心とした心不全終末期としての緩和医療や、ACP(Advanced care planning/命のおわりについての話し合い)と、POLST(生命を脅かす疾患に直面している患者の 医療処置に関する医師による指示)の作成の提案や相談を行っております。

その他の検査機器・治療

心エコー


Philips iE33

心臓の収縮と拡張する能力、弁膜症の有無と程度を中心に、心機能全体と心臓にかかっている負担などを調べる基本の検査です。1年間に約2000件の検査を行っています。出来るだけ初診日に行える体制をとっております。

心臓MRI

主に拡張型心筋症、肥大型心筋症、心臓サルコイドーシスなどの心筋症とその疑い、陳旧性心筋梗塞において、診断、治療効果の予測、心筋の性状を評価するために撮影されます。

非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)

NPPVとは,気管チューブの挿入をせずにマスク装着だけで一定の圧力や決められた量の空気を肺に送ることができる人工呼吸器です。循環器領域では主に急性心不全(心原性肺水腫)の急性期の呼吸管理に用いられます。近年NPPVにより、全身麻酔下に気管内挿管を行う人工呼吸を多く回避できるようになりました。NPPVを要する状況は一般に重症であり、NPPV単独で治療を行うことはなく、急性心不全の初期治療・集中治療の一環として用いられます。

心臓リハビリテーション
現在当院では入院患者の心臓リハビリテーション(心大血管疾患リハビリテーションⅠ)を行っています。

治療方針を決定するカンファレンスを日々行っています。

7:45~ 17:00~ 17:30~
内科チームカンファ 循環器内科入院カンファ
カテ前カンファ
内科全体カンファ
内科チームカンファ 循環器内科入院カンファ
カテ後カンファ
循環器内科入院カンファ
カテ前カンファ
内科チームカンファ 循環器内科入院カンファ
カテ後カンファ
内科全体カンファ
内科チームカンファ 循環器内科入院カンファ

循環器内科医募集中

①冠動脈疾患を専門にしている医師
②不整脈専門医/カテーテルアブレーション部門の立ち上げを主導できる医師
③循環器救急・集中治療医
④循環器内科志望の後期研修医

 業務の中心は、循環器救急と冠動脈インターベンションを主体とした循環器疾患全般の診療です。症例は豊富で多くの経験を積むことができます。循環器専門医、日本心血管カテーテル治療学会認定医・専門医、日本内科学会総合内科専門医の取得・維持が可能です。専門以外の循環器疾患全般にも興味を持ち、他科医師と協調して積極的に診療に臨むことができる責任感のある医師(概ね40歳以下)の医師を募集しております。

当院の下記の部門の充実または立ち上げを主導できる医師

  • 外来心臓リハビリテーション
  • 腎臓内科・透析管理

見学、質問は随時受け付けております。
問い合わせ・連絡先
循環器内科医長 足立 太一 tadachitmc@gmail.com または
管理課給与係長 齋藤 万里名 203-kyuyo@mail.hosp.go.jp