当院は115年の歴史のある病院です。2013年に『栃木医療センター』と改称しました。病院入り口となる外来棟・検査棟は古いですが、入院〜手術になると最新の建物と設備だと驚かれます。がん・脳卒中・循環器などの拠点であるとともに、コロナ禍の数年は災害拠点病院・感染症医療機関として使命を果たしてきました。
今後は未曾有の少子高齢化時代になります。肺炎・循環器疾患(心不全・虚血性心疾患)・高齢者がん・高齢者骨折・急性期脳卒中、口腔外科などの高齢者急性期医療を充実させ、地域の医療・介護機関とシームレスに繋がり、少子高齢化時代に対応できる医療を目指します。また、地域活性には小児医療も欠かせません。総合病院として紹介受診しやすい小児科運営を継続するとともに、小児外科医の増員に合わせて、小児泌尿器科などの稀少疾患にも対応できる体制を作りました。
今後も地域医療支援病院として医療の質を担保し、地域のなかで機能的な地域包括ケアシステムを構築していきたいと考えています。アンテナを高くして地域ニーズを察知して、みなさんとともに病院理念である『信頼・貢献・協働』を目標としていきます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
2024年4月
国立病院機構 栃木医療センター
院長 石原 雅行