先輩看護師の声

患者さん一人ひとりに合ったサポート

看護師 浅嶋 藍

 私が勤務する3階病棟は、心筋梗塞や心不全、肺炎など内科疾患の患者さんが入院されています。緊急心臓カテーテル検査・治療や、心不全・肺炎治療のため人工呼吸器を使用することもあります。入院時から退院後の生活を見据えたサポートが必要になる患者さんも多く、患者さんやご家族に退院後の生活がイメージできるよう退院指導を行っています。その際、栄養士・薬剤師・リハビリなど多職種で協働し患者さん一人ひとりに合ったサポートを行っています。
 日々の業務では患者さんの看護について悩むこともあります。そのようなときには、先輩に相談しアドバイスをいただき、チームでカンファレンスを行い、患者さんによりよい看護が提供できるよう頑張っています。また、疾患や治療について、病棟勉強会や症例カンファレンスを行い、知識や情報を共有しています。これからも看護師として成長できるよう知識や技術を身につけるとともに、先輩から学び得たことを、後輩に伝え繋いでいきたいと思います。

特定行為研修修了看護師のご紹介

看護師 丸山 沙緒里

 当院には、特定行為研修修了看護師が複数名います。
 特定行為は、診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合は、高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされ、実践的な理解力、思考力及び判断力が求められます。医師の指示を受けた手順書を基にそれぞれ自分が修了した分野の特定行為を日々実践しています。
 現時点で実践可能な特定行為は、「褥瘡または慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去」「気管カニューレ交換」「人工呼吸器からの離脱」等です。在宅医療での普及が急がれていますが、特定行為研修を受けた看護師が、患者さんの状態を見極めることで、タイムリーな対応が可能になり、病院内で特定行為を行うメリットもあります。
 私自身は、「感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与」「持続点滴患者の高カロリー輸液の投与量の調整」等、5つの特定行為の研修を修了しました。抗菌薬適正使用支援チームの対象者に対して適正な抗菌薬の使用を主治医へ提言しています。実際に患者の元へ行き、発熱や活気の有無、食事摂取量の確認、体に入っている点滴や管などの観察を行い、感染している部位はどこなのかを確認し、感染したと思われる管が抜けている事を確認した上で、医師へ適正な抗菌薬の種類と投与期間を提言しました。
 他にも栄養サポートチームの対象者に対して栄養に関する必要な計算を行い、足りていない栄養成分を主治医に提言しました。実際に患者の元へ行き食事に関する思いを傾聴し、今後の生活で食事に関して困りそうな課題を担当看護師と一緒に考え、自宅へ帰った時にも実践可能となる栄養の取り方を栄養士と相談しました。
 患者さんや家族の立場に立った分かりやすい説明が出来、「治療」と「生活」の両面からの支援の促進に貢献します。看護師ならではの視点で患者さんと関わり、特定行為を実践した後もサポートしています。
 特定行為研修修了看護師は、働き方改革の中で医師のワークシェアリングを担うだけでなく、看護師ならではの視点で診療に関わる事で、より患者さん中心のチーム医療の実践に貢献します。

手術室での看護業務

看護師長 平山 由希子

 手術室は7室(バイオクリーンルーム1室、陰圧対応手術室1室)あり、外科・整形外科・脳神経外科・小児外科・小児泌尿器科・泌尿器科・産婦人科・耳鼻咽喉科・眼科・皮膚科・歯科口腔外科の手術に対応しています。各科医師・麻酔科医・病棟・外来・中央材料室・事務部門と連携し、手術が安全におこなえるよう日々心掛けています。
 エビデンスに基づいた質の高い手術室看護を提供するため、手術室クリニカルラダーに沿った教育を行っています。新人看護師を迎えた後は、教育チームを中心にスタッフ全員で見守るとともに、指導を通してお互いに成長できるように各自が努力しています。また、看護部教育部会と協働し、各部署新人看護師の技術習得のため麻酔科医師の協力のもと挿管介助演習を担当し部署を超えた教育にも力を入れています。
 普段は笑いの絶えない明るく楽しい職場ですが、手術中は引き締まった緊張感あるプロフェッショナルの表情に変わり手術室看護師としての役割を全うしています。


新人看護師と先輩看護師、お互い成長できるよう、仲良くがんばっています。

手術中の処置に使用する器具を医師に渡したり、補助をします。緊張の一瞬です。

優しくて丁寧な仕事ができるベテラン、福田看護師